Netflixの最新の第3四半期の決算レポートによると、同社のサブスクリプション利用者は、プラットフォームでの視聴に平均して1日2時間を費やしていることが明らかになりました。さらに、家庭での視聴者数も前年に比べて増加しており、非常に堅調な成長をしています。Netflixは、過去数か月の業績が非常に好調で、収益は98.3億ドル、営業利益は29.1億ドルに達しています。2024年第3四半期には約500万の新規加入者を獲得し、全世界での合計加入者数は2.827億に達しました。特に、今年の第3四半期にNetflixに加入したユーザーの約半数は広告サポートプランを選んだと報告されています。
現在、Netflixは主要な国々における総テレビ視聴の約10%を占めているとされており、「そのシェアを拡大する大きな機会がある」と考えています。質の高いテレビ番組や映画の提供を継続することで、さらなる成長を目指しているとしています。今年と来年には、『イカゲーム』シーズン2や『アーケイン』の最終シーズン、さらにはアニメ版の『ウィッチャー』映画も予定しており、期待が高まっています。
投資家向けの手紙では、「多様性と高い品質を持つ大規模な視聴者に向けたプログラミングは非常に難しい」とし、Netflixは豊富なコンテンツを持っていることから、他のストリーミングサービスがその内容の幅を模倣しようとしていると指摘されています。
さらに、Netflixの共同CEOであるグレッグ・ピーターズ氏は、夏にテストしていたプラットフォームのデザイン変更を行う計画があることを確認しました。「進展に非常に満足しており、 polishing(洗練)作業を進めています」と述べ、全世界の加入者に新しいデザインを届けることを楽しみにしていると語っています。
なお、2025年からNetflixは四半期ごとの加入者数の報告を停止する予定であるため、今回がその数値が公表される最後の機会の一つになります。ストリーミングサービスが広告や有料シェアリングなど他の収入源を加える中で、加入者数の成長はあまり重要な指標にはならなくなっているとしています。それとは裏腹に、Netflixは、広告が来年には収益成長の「主要な原動力」にならないだろうと予想しています。加えて、昨年の夏に899円の有料シェアリングオプションを追加したことから、来年にはWWEの『マンデーナイト・ロウ』などのライブコンテンツへの取り組みも行っており、実際にその人気が高まっています。