ラズベリーパイは、その多様な使い方で知られるシングルボードコンピュータだが、最近、その性能を引き出そうとするオーバークロッカーたちの競争が繰り広げられている。中でも、著名なテクノロジーオタク、ジェフ・ギーリング氏が3.4GHzという世界記録を打ち立てたことが、さらなる挑戦の引き金となった。これを受けて、他のテクノロジー愛好者も刺激を受けており、特に“SkatterBencher”という名のYouTuberが注目を浴びている。彼は、長年にわたりチップの極限性能を引き出す実験を重ねてきた。
SkatterBencherは、ラズベリーパイの性能を向上させるため、液体窒素を使用した独自の冷却方法を採用した。彼は、なんと-40℃という極寒の条件でラズベリーパイを運転し、3.6GHzという驚異的な性能を実現した。しかし、さらに高い領域、3.7GHzに挑む際には、ボードがロックアップしてしまい、どんな工夫を施しても解決できなかったという。この状況から、現時点では3.6GHzがラズベリーパイ5の限界性能であると見られている。
今後、このハードウェアの制約を打破する挑戦者が現れるのか、はたまたオーバークロック競争の行き詰まりを迎えるのか、注目が集まっている。より詳細な情報を知りたい方は、SkatterBencherのブログをチェックしてみてはいかがだろうか。
