ソニーとホンダが共同開発したAfeelaの予約受付が、ついに開始されました。この電気自動車は、初のプレスカンファレンスが行われたCESで、詳細が発表されました。Afeelaは2つのトリムから選べ、$89,900の「Afeela 1 Origin」と$102,900の「Afeela 1 Signature」が用意されています。両モデルには、3年間の車両機能サブスクリプションが含まれており、レベル2+の運転支援システムやAIによるパーソナルアシスタントの機能も利用可能です。
予約は本日から開始され、カリフォルニア州在住の購入希望者のみが返金可能な$200のデポジットを支払うことで順番に並ぶことができますが、他の州での販売開始予定は不明です。アメリカ環境保護庁(EPA)の推定によると、最大300マイルの航続距離を持ち、テスラのスーパーチャージャーネットワークへの対応も組み込まれています。ボディカラーは「コアブラック」のみが選択肢とされています。
高価格帯のSignatureトリムは2026年からの納車開始予定で、Originトリムは2027年まで待つ必要があります。最新のプロトタイプは、テスラとルーシッド・エアの特徴を織り交ぜたデザインで、ダッシュボード全幅にわたるスクリーン、40個のセンサーやカメラを搭載し、半自動運転支援機能を備えています。さらに、全輪駆動や拡張現実の統合なども示唆されています。
ソニーの自動車部門への初の挑戦は、ラグジュアリーEV市場でのトッププレイヤーとの競争を視野に入れているようです。CEOの水野康英氏は、ステージ上で「Afeela、来て」などの音声コマンドを使って車両を呼び寄せるデモンストレーションも行いましたが、これが実際の製品に搭載されるかはまだ不明です。
2020年にソニーがビジョンコンセプトを発表して以来、アメリカでのEV需要は変化を見せてきました。その中で、バイデン政権はEV購入者向けの大幅なインセンティブを展開しましたが、次期トランプ政権の影響でこれらが撤廃される可能性があります。また、中国は世界のEV生産において主導的な立場を確立しました。最近ではホンダが日産との合併を視野に入れており、中国企業に対抗しようとしています。