NASAが2月12日に国際宇宙ステーションからの初のライブTwitch配信を行うことを発表した。この歴史的イベントは、日本時間では2月13日午前1時45分から開始される予定で、視聴者はNASA宇宙飛行士ドン・ペティットと、最近地球に戻ったCrew-8ミッションのマット・ドミニクからのメッセージを聞くことができる。視聴者は宇宙での生活に関する質問をする機会も提供される。
NASAはすでにTwitchで130万人を超えるフォロワーを持ち、過去にさまざまなイベントを配信してきたが、Twitch専用のイベントはこれが初である。デジタルコミュニケーションオフィスのブリタニー・ブラウン氏は、「TwitchConでクリエイターたちと話し合い、そのコミュニティのために設計されたストリームの要望を聞き入れた」と語った。さらに、今後も宇宙遊泳や打ち上げ、着陸といった他の重要なイベントと共に、Twitchでの独占ストリームを開催する予定あ立てている。
Twitchは、オンラインゲームコミュニティの間で特に人気が高まり、視聴者とカジュアルに交流しながらゲームをストリームできるプラットフォームである。宇宙機関がこのプラットフォームを選択した理由は、新しいオーディエンスにアプローチし、宇宙に関する関心を高めるためである。過去にはNASA TVを1980年に始め、その後はデジタルプラットフォームへの移行を進めてきた。昨年夏、NASAはテレビ放送を終了し、モバイルアプリやストリーミングサービスを通じたデジタル専用サービス「NASA+」を開始した。
また、NASAはFacebookやInstagram、X(旧Twitter)などのソーシャルメディアでも早期にフォロワーを増やしてきた。特に新しいプラットフォームでのオーディエンスへのアプローチを重視しており、宇宙や科学への興味を広げるための努力を続けている。米国の宇宙機関がどのようにメディア戦略を進化させるかは、今後の動向によって変わる可能性がある。