CESでEufyが発表した新しいロボット掃除機E20は、スティック掃除機とハンディ掃除機の機能も兼ね備えた「三合一」のロボットだ。しかし、この革新的な製品がCESのイノベーション大賞を受賞したものの、実際に使用してみると予想を下回る結果となった。
Eufyは過去数年にわたり私のお気に入りのセキュリティカメラを製造しているが、掃除機に関してはそれほど印象に残るものがない。昨年性能テストを行ったOmni S1はデザインが興味深く一定の性能を発揮したが、価格設定が高かったと感じていた。最も評価したのはX10 Pro Omniで、同価格帯で「かなり良い」と言ったくらいだ。
E20には最初から期待が寄せられていた。小さく軽い箱に入って届いたが、これはほとんどのロボット掃除機が重くてかさばる箱に入っている中では意外なポイントだった。箱を開けていくうちにロボットの蓋を探してしまったが、実はそれがないことに気づいた。ロボットはハンディの部分がむき出しになった設計で、私にとっては未完成に見えた。ハンドルを外すとバランスを欠き、ロボットがドックに留まるのに苦労することもあった。更に、使用しない時にスティックやアタッチメントをドックする場所がないのは、実に惜しいと思った。
動作を開始すると、地面のマッピングは良好に行われたが、移動には苦労していた。ハンドルの重さがロボットのバランスに影響しているようで、数回引っかかってしまった。スティック掃除機としてのE20はまあまあの性能だったが、私が昨年試した他のスティック掃除機、特にDysonやSamsungと比較すると、あまりにも単純な設計に感じられた。すぐに気づいた欠点は、E20のゴミ容器が非常に小さいことだ。非常に小さな家のメインフロアを掃除するために数回ドックに戻らなければならず、その度に掃除機を分解し、ヘッドをドックに入れ、待ってから再接続する必要があった。
ハンディクリーナーとしての機能は、スティックなしのハンドルとアタッチメントでの使用とほぼ同じだった。マルチツールはお気に入りのアタッチメントだが、E20を扱うよりも、すぐ手元にあるハンディクリーナーを使いたいと思った。
さらに驚くべきことは、現在のロボット掃除機が強力な吸引力を誇示している中で、E20の吸引力は8,000Paに過ぎないことだ。スティック掃除機は30,000Paもあるというのに、ロボットとスティックは異なるモーターを使用しているようで、ロボットは単なるハンドルの保管場所に過ぎないように思えてならない。