エロン・マスクのAI企業xAIが、其の主力AIモデルGrok 3のAPIを発表しました。数か月前に公開されたこのモデルは、OpenAIのGPT-4oやGoogleのGeminiに対抗する形で開発されたものです。Grok 3は画像分析が可能で、質問に対する応答が行える特性を持ち、マスクのソーシャルネットワークXでも活用されています。APIを通じて提供されるGrok 3には、「推論」機能を搭載したGrok 3 Miniもあり、ユーザーは用途に応じてこれらのバージョンを選択できます。具体的には、Grok 3は1ミリオントークンあたり3ドル、生成したトークンについては15ドルの料金設定です。一方、Grok 3 Miniは0.30ドルと0.50ドルに設定されています。また、スピード重視のバージョンも用意されていますが、これらの価格は競合他社と比較してやや高めです。実際、Grok 3の料金はAnthropicのClaude 3.7 Sonnetに匹敵しており、GoogleのGemini 2.5 Proとは異なり高価です。加えて、Grok 3のAPIは、開発者が提供したとされる最大131,072トークンのコンテキストウィンドウに制約されており、xAIが以前に主張していた100万トークンには及びません。
