Googleは、iOS用アプリ「Google Play Books」を通じて電子書籍とオーディオブックを顧客に直接販売するための許可を得た。この新機能により、ユーザーはアプリ内に新設された「本を取得」ボタンをクリックすることで、Google Playのウェブサイトに移動し、必要な購入手続きを完了できる。この変更により、GoogleはAppleに対する通常の30%の手数料を回避できる。ユーザーは、Googleアカウントと保存された支払い情報を使用して支払いを行うことができ、最近開いた本のリストも表示される。加えて、iOSアプリのユーザーは、Google Playファミリーライブラリを通じての本の共有も可能となる。これを実現するために、Googleは「External Link Account Entitlement」という例外を申請しており、これは2022年に日本の公正取引委員会との和解の結果だ。このルールはデジタルコンテンツへのアクセスを主目的とする「リーダーアプリ」に関するもので、デベロッパーはAppleから追加の承認を得る必要がある。実装には、外部リンクをクリックした後にAppleとの取引から逸脱する旨の全画面広告をユーザーに見せることが求められる。Netflixがいち早くこの新しいルールを採用し、アプリ内でウェブサイトを介したサブスクリプション登録を可能にした。Googleが直接販売を今まで行わなかった理由は不明だが、Epic GamesとAppleの訴訟の結果を待っていた可能性もある。最終的に、この訴訟はAppleが独占的ではないということを確認したが、アプリデベロッパーが自社のウェブサイトへのリンクを設けることを許可されることも確認された。
