テキサス州の州職員は、政府支給のデバイスでDeepSeekや他の多くの中国製アプリを使用できなくなった。テキサス州知事のグレッグ・アボットは、国家安全保障とデータプライバシーの懸念を理由に、州の職員がDeepSeekやRedNote、そしてLemon8などの中国製AI及びソーシャルメディアアプリを使用することを禁止する命令を出した。この禁止令には、中国の株式取引プラットフォームであるMoomoo、Tiger Brokers、Webullも含まれている。アボット知事は、州のウェブサイトで「テキサスは、中国共産党が我が州の重要インフラにデータを収集するAIやSNSアプリを通じて侵入することを許さない。テキサスは、敵対的な外国勢力から我が州を守り続ける。」と発表した。社会的な関心が高まる中、DeepSeekは米国や全世界で急速に人気を得ている。オープンソースのAIチャットボットであるDeepSeekは、同様のブランドに対してトップの競争相手となっている。しかし、その合法性やデータ収集に関するプロトコルについて疑問が投げかけられている。テキサスは、米国でDeepSeekを禁止した初めての州となり、米国海軍、国会、国防総省、財務省、NASAなども同様にプライバシーとセキュリティの懸念からこのアプリの使用を禁止した。他の国々でもDeepSeekに対する禁止が急速に進んでおり、イタリアでは早くもこのアプリの使用が制限され、AppleのApp StoreやGoogle Play Storeから消えた。また、台湾やオーストラリアもその使用を制限している。現在、アイルランドや一部のEU諸国、英国、南韓などがDeepSeekの合法性を継続するリスクについて検討中であり、テキサス州は2022年に州のデバイスに対するTikTokの禁止令を出した実績がある。今後、DeepSeekに関する規制がますます厳しさを増していくと予想される。
