Valveが開発したSteam Deckは、x86ベースのゲームハンドヘルドの最大の欠点であるバッテリーライフに挑戦しています。現在、特に「Cyberpunk 2077」などの重いゲームをプレイするとき、バッテリーはおよそ1時間ほどしか持ちませんが、ValveはゲームがARMベースの機器で動作するための「Proton」システムの改良に取り組んでいます。これにより、Linuxで動作するARMベースのハンドヘルドガジェットの可能性が大いに広がるでしょう。
「Proton-arm64ec-5」という名称の新しいビルドがSteamDBで見つかり、これがValveの次なるステップを示唆しています。Protonは、x86のゲームをARMへと翻訳する翻訳レイヤーであり、これによりゲーム開発者がARMアーキテクチャ向けのゲームを提供する動機付けが高まるかもしれません。
Appleもすでに「Game Porting Toolkit」を通じて、この方向での技術開発を進めており、DirectXからMetalへの移行を実現しています。これにより、ARMアーキテクチャ用のゲームが増えると、ゲームエコシステム全体に好影響を与えることが期待されます。これまでの成功を背景に、ValveもARMベースのSteam Deckを開発する可能性は十分にあり、特にバッテリーライフの改善は大きな利点です。
私自身、Steam Deckのファンですが、いくつかの欠点もあります。特にパフォーマンス面では不十分な点もあり、長時間のプレイにはバッテリーが尽きることもしばしば。しかし、これらの欠点はその素晴らしい形状やソフトウェアの使いやすさが補ってくれます。ValveがARMベースのゲーム機をライフサイクルに取り入れようとすれば、しっかりとした製品が期待できるでしょう。もしARMベースのSteam Deckが登場すれば、私もぜひ購入したいと思っています。今後の展開に注目が集まります。