サムスンがウェアラブルデバイスの分野で新たな一歩を踏み出そうとしています。毎年恒例のGalaxy Unpackedイベントが近づいており、そこでGalaxy S25が発表されると予想されていますが、韓国のメディアによると、サムスンはメタの製品に対抗するARグラスの発表も考えているとのことです。
匿名のIT関係者の情報に基づいて、報道によれば、サムスンは来月のUnpacked会議で「ARグラス」を発表準備中です。このデバイスは、支払い機能やジェスチャー認識、顔認識の機能を搭載していると言われています。ただし、ハッキングされたRay-Ban Metaのような侵襲的な機能は期待されていませんが、インターネットに接続されたカメラがプライバシーの悪夢となる可能性は否定できません。
さらに、Yonhap Newsは、サムスンがGoogleやQualcommと協力しているとも報じており、SnapdragonプロセッサやGoogleのGeminiモデルが含まれることが予想されています。GoogleはすでにAIアシスタントがPixel Buds Pro 2を通じてコマンドを聞き取れるように調整しており、サムスンのグラスでも同様の機能が期待されます。
この新しいデバイスは、メタが9月に発表したオリオン真のARグラスのように、プロトタイプである可能性もあります。もしサムスンが1月のUnpackedイベントで何かを発表する場合、それは翌年以降に市場に出るかもしれません。また、サムスンは混合現実ヘッドセットの開発も進めているとのことですが、これらのデバイスが同じXRソフトウェア環境を共有するかは不明です。
Unpackedイベントは1月末に開催される可能性が高く、Galaxy S25シリーズが主要製品として紹介される一方で、ARグラスは消費者の関心を高める役割を果たすと考えられています。今年の1月のUnpackedではGalaxy Ringのティーザーが公開されましたが、実際の製品は7月までお目見えしませんでした。
サムスンは最近、Galaxy Watch UltraやGalaxy Ringなどのウェアラブルデバイスに力を入れており、これらのデバイスはサムスンのスマートフォンと合わせて使用することで最大の効果を発揮します。今後のARグラスも同様の戦略が取られるでしょう。また、サムスンのスマートフォンの最大の競合であるAppleもARグラスの開発に取り組んでいるとの報道がありますが、いずれも製品がどのような形になるのかは注目です。