Googleが新たにiPhone用のGeminiアプリを公開しました。このアプリは、以前はウェブブラウザを通じてのみアクセスできたGemini AIの機能をフルに活用できるもので、iOS特有の機能も備えています。Geminiアプリは、これまでのウェブインターフェースと大きく変わらず、過去のチャットを閲覧したり、質問を投げかけたり、AIアートを生成したり、スプレッドシートの手助けをしたりできます。
このアプリでの大きな違いは、Gemini Live機能です。Gemini Liveは、Android版には数ヶ月前に登場していましたが、現在はiPhone向けに特別な機能も追加されています。Gemini Liveは、まるで音声認識機能のように、事前にマイクのアイコンをタップせずに質問を声に出して行うことができ、Geminiはリアルタイムでその質問に応じます。ユーザーは質問を発言し続けたり、言葉を詰まらせたりしても、Geminiは問題なく応答することが期待されています。
また、iPhone版にはダイナミックアイランドを活用したアイコン表示機能が搭載されています。Geminiと会話中には、ダイナミックアイランドに表示されるアイコンでLiveがアクティブであるか確認することができ、会話を一時停止したり終了したりする操作も簡単に行えます。さらに、ロック画面からも同様の機能にアクセス可能です。この機能により、ブラウジング中でもGeminiの動作を把握しやすくなります。実際にGemini Liveにチャットを終了してほしいと頼んだ際に、AIが終了したと回答したにもかかわらず、まだ聞き取っていたこともあり、ダイナミックアイランドのアイコンがなければ気づかなかったかもしれません。
GeminiはGoogleの他のアプリとの統合も進んでおり、Wazeでの道路状況の報告や、Googleマップでの目的地の提案なども可能です。Googleマップでは、特定の製品を検索する機能も追加されており、「PS5」と入力することで近くの店舗を見つけることができます。これにより、ユーザーはより便利に情報を得ることができるでしょう。