最近、使い捨てバッテリーを活用したエコな試みが注目を集めています。特に、電子タバコの使い捨てヴェイプから取り出したリチウムイオンバッテリーが、新しいエネルギー源として再利用されることが話題になっています。ヴェイプバッテリーは小型ながらも十分なエネルギーを供給でき、大量に廃棄されてしまうことが多いのですが、その可能性に着目した人々が増えています。
YouTubeで活動するクリス・ドエルさんは、ヴェイプバッテリーを利用した電動自転車のプロジェクトを紹介しました。彼は10個のバッテリーを収納する3Dプリントのホルダーを作り、130セルのパワーバンクを構築。これを使用して、電動自転車を走らせたところ、33.26キロメートルの距離を走行し、最高速度は時速32マイル(約51.5キロ)に達しました。これは、しっかりと充電された「廃棄された」バッテリーによる驚くべき成果です。
さらに、彼はペダルを使わずに電動バッテリーのみで走行したため、すべての負担はバッテリーにかかっていました。もしペダルとバッテリーを交互に使用すれば、寿命がさらに延びる可能性もあるということです。この実験は、使い捨てのバッテリーをただ捨てるのではなく、再利用する道を示しています。廃棄されたリチウムイオンバッテリーをリサイクルして、新たな製品に生まれ変わることができるのです。
このような取り組みが今後さらに広がれば、環境に優しいエコな社会の実現に向けた一歩となることでしょう。