DJIが新たに発表した中程度の価格帯のドローン「Air 3S」は、前モデル「Air 3」の進化版として注目を集めています。特に低光量の環境における画像品質の向上が特徴で、夜間の障害物回避機能を備え、安全に帰還できるよう設計されています。昨年のレビューでも、Air 3は既に優れた低光量性能を持っていたため、その進化には期待が高まります。
DJIのプロダクトエクスペリエンスディレクター、フェルディナンド・ウルフ氏は、「DJI Air 3SはAirシリーズを新たな高みへと引き上げ、デュアルプライマリーカメラや全方向障害物感知を備えつつ、わずか724gという軽量さを保持しているため、自由で柔軟な撮影が可能です」と述べています。
Air 3Sは広範囲にわたるセンサーを搭載し、ナイトスケープでの障害物感知を実現。前方にはLiDAR、下方には赤外線の時間飛行センサーを含む6つのビジョンセンサーを搭載しています。その結果、飛行中の安全性が大幅に向上しました。
主なカメラは50メガピクセルの1インチセンサーと24mmレンズ、さらに48メガピクセルの1/1.3インチセンサーを持ち、70mmの3倍ズームレンズと組み合わせています。これにより、オート撮影時に最大14ストップのダイナミックレンジを実現し、4K/60fps HDRと4K/120fpsの映像を撮影可能です。さらに、ファイルサイズは前モデルのAir 3と比較して30%以上小さくなっています。
Air 3Sには42GBの内蔵ストレージが搭載されており、最大45分の飛行時間をカバーしています。収集したデータは、ドローンを起動せずともスマートフォンに無線転送するか、USB-Cケーブルを介してラップトップに転送できます。もちろん、アクティブトラック360などのインテリジェントな撮影オプションも豊富で、被写体を自動で追尾し、手動飛行中でも焦点を合わせてくれます。
現在、DJIのAir 3Sはstore.dji.comで多様なキットが発売中で、価格は$1099(約15万円)からスタートします。特にDJI RC-N3コントローラーを含むコンボパッケージが人気です。