Alibabaが最新の推論モデル「QwQ-32b」を発表した。これにより、DeepSeekやOpenAIに新たな競争相手が登場した。QwQ-32bはオープンソースで利用でき、無料で試すことが可能だ。モデルは、少ないパラメータで運用されており、リソースを節約しつつ、DeepSeekやOpenAIのo1-miniと同レベルのパフォーマンスを発揮するとされている。
DeepSeekのR1モデルは、671億のパラメータを必要とし、そのうち370億がアクティブだ。これに対し、QwQ-32bは320億のパラメータで、動作に必要なGPUメモリは1600GB対24GBだ。これにより、求められる計算力が大幅に軽減され、より多くのユーザーが利用できる可能性が高まる。最新のNVIDIA GeForce RTX 4090や5090であれば、必要なメモリをサポートできる。
QwQ-32bは、Apache 2.0ライセンスのもとで利用可能で、企業や研究者が活用できる。特に、Alibabaの「Qwen Chat」も使用することができ、実際の試用において、迅速に答える能力を持ちつつも、利用者が求めていないコンテキストを意図せず提供することがある。政治的な質問には不適切とフラグを立てる機能も搭載されている。これにより、特定のトピックに関しての議論が限定されている。
将来については、Alibabaの主張が真実であるかはまだ不明だが、ChatGPTやDeepSeekは新たな競争相手の出現によって、さらなる進化が求められることとなりそうだ。AIの将来はますます興味深いものとなるだろう。