AIを活用したiOS用カメラアプリ「Lentil」が登場し、写真を異なる世界観に変換できると話題になっています。このアプリは、スタジオジブリやレゴ、マインクラフトなどのインスピレーションを受けたビジュアルを生成できるのが特徴です。
「Lentil」は、開発者がまだ学生であるにもかかわらず、Redditで急速に広まりました。開発者はこのアプリを「通常のカメラのようなものでありながら、ちょっとしたひねりが効いたもの」と表現しています。それは、GhibliやMinecraft、コラライン、LEGOなどの宇宙にインスパイアされたものに写真を変えるのです。
また、Lentilには異なるスタイルを組み合わせる機能も備わっており、ユーザーは「どうなるか」を確認することができます。さらに、編集した画像を元の写真に切り替える機能もあり、電話を前後に傾けることでレンズ効果を楽しむことができます。この機能は、レンズプリントのように動作します。「Lentilの写真はホログラフィックカードのように機能します。スマホを傾けることで、実際の世界と新たに創造されたAIの世界を行き来できます。数秒で現実と他の世界を融合させましょう」とアプリのApp Storeの説明には記載されています。
現在、このアプリは無料で提供されており、ユーザーは好きなだけ写真を作成できますが、スパム防止のために電話番号でのサインアップが必要です。Lentilがどのように動作しているのかは不明ですが、Redditユーザーたちは、このアプリがAI画像生成ツール「Stable Diffusion」のimg2imgバージョンにControlNetを組み合わせたものであると推測しています。
スタジオジブリは、1985年に宮崎駿、髙畑勲、鈴木敏夫が設立した日本の著名なアニメーションスタジオで、「となりのトトロ」など、愛されるアニメ映画を数多く生み出しています。ジブリの作品は、手描きのアニメーションスタイル、詳細な背景、深いストーリーが特徴で、子どもだけでなく大人にも訴求しています。
創設者の一人である宮崎駿は昨年AI技術を見せられたときに恐怖で反応しましたが、その影響については注目が集まっています。レンズプリントは珍しいアートフォームであり、時折流行したり廃れたりしています。昨年、PetaPixelの取材を受けた写真家が、立体カメラで制作したレンズプリントについて語っています。